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箱根町・南足柄市の被災地の漁網受け入れについて

南足柄市の最終処分場への漁網埋め立て 9月12日

箱根町の漁網受け入れの理由   箱根町HPより引用

①震災から2年が経過したにも拘らず、依然として受け入れ先が決まらず、復興の妨げとなっていること
→洋野町の漁網1000トンのうち700トンが山形県で処理。神奈川県が受け入れ予定だった野田村の漁網100トンは神奈川県での受け入れができなかったため、山形県で処理。
②東南海地震、南関東地震、首都圏直下型、神奈川県西部地震等の発生の切迫性が懸念されており、
 また富士山噴火の可能性も示唆される中、当町も被災自治体となりうる可能性があること。
③当町は全国からの観光客によって支えられ発展してきた町であること。

南足柄市の漁網受け入れの理由   南足柄市HPより

①災害廃棄物の災害廃棄物の処理能力が被災地だけでは限界があること
→洋野町の災害廃棄物の処理の進捗状況は岩手県最高の約90%
②いつどこで、災害が発生するかわからない状況で、本市も被災地になる可能性があること。
③「洋野町民は災害廃棄物の近くで生活している。」という洋野町町長の発言。
→現在住民が生活している場所の近くの災害廃棄物については、平成23 年8月までに仮置場へ概ね搬入した。
復興庁事業計画洋野町より
→仮置き場のある八木北漁港と住宅地はJR八戸線で分かれていて、漁網の仮置き場から500m以上離れている。
 当会調べ

箱根町の漁網受け入れの現状 (町職員に対するヒアリング)

①受け入れる量は100トンで25mプール2杯分。
②受け入れる場所は箱根町環境センター付近にある一般廃棄物処分場。残余容量は2万5000㎥。
→箱根町の中心に位置し、周囲には観光地がたくさんあります。
③岩手県洋野町に職員の派遣は職員派遣は行っていない。漁網の調査は岩手県が行う。
④箱根町独自の提案で県との相談はしていない。
→なぜ、神奈川県が受け入れを表明している洋野町の漁網を受け入れるのかについての回答はありませんでした。

箱根町・南足柄市の漁網受け入れの反対の理由

①復興予算の流用になること
漁網の広域処理はすでに山形県などで行われており、箱根・南足柄までの輸送費がかかります。また、漁網を搬入するときに特別な重機のレンタルが必要です。100トン・200トンの少量の受け入れはコスト的に高くついてします。野田村では神奈川県で100トンの依頼量がありましたが、神奈川県の対応が二転三転したため、近県の山形県に依頼をしました。今年の2月には野田村の漁網400トンは山形県で処理されました。


*訂正線は5月31日環境省発表の広域処理依頼量が変更したために引いてあります。平成25年2月22日のデータとの比較です。広域処理依頼料は平成23年度、24年度の実績も含まれています。

   広域処依頼量 受け入れ見込量          
山形県米沢市にある民間の処分場
・野田村、宮古市、大槌町、山田町の漁網を
4900t受け入れ済み(受け入れ実施中)
・釜石市の漁網を1400t受け入れ済み 
洋野町  1000t 神奈川県1000t
     300t
 山形県700トン
野田村 500t 
400t
(今年の2月に処理完了)
山形県400t
神奈川県100t
 受け入れせず 
 宮古地区
田野畑村
岩泉町
宮古市
6200t 
5100t
山形県3000t
石川県2100t 
 山田町 4700t 
3800t
山形県3800t 
 大槌町 2300t 
1400t
山形県1400t 
 釜石市 1400t  山形県1400t 
 大船渡市 3900t 
200t
 山形県200t 
陸前高田市 700t 
600t
 山形県600t 
 計  20700t
14200t
 


②南足柄市の最終処分場が土砂災害特別警戒区域にあること

土砂災害警戒区域等とは『土砂災害防止法』に基づいて指定された、土砂災害警戒区域及び土砂災害特別警戒区域のことを示します。 土砂災害警戒区域は、土砂災害のおそれがある区域のことです。また、土砂災害特別警戒区域は土砂災害警戒区域のうち、建築物に損壊が生じ、 住民に著しい危害が生じるおそれがある区域のことを言います。( 神奈川県のHPより抜粋)

③漁網の処理は被災地で可能であること

裁断は難しいと、県は言っていますが、宮城県では仮設のプラントを作り、裁断して、焼却処理を行っています。宮城県では漁具漁網は広域処理の対象外です。岩手県全体では要望量が5500t減少しました。岩手県の最終処分場の埋め立て可能年数は神奈川県よりも余裕があります。

西邦エンジニアリング株式会社のHP

④有害物質が含まれていること

防臭剤や防腐剤として農薬が含まれている可能性が指摘されています。鉛などの重金属類が漁網に含まれています。さらに、洋野町の災害廃棄物に放射性セシウムも検出されています。また、分別自体進んでいません(1月現在)
   1kgあたりに含まれる放射性セシウム
 プラスチック 54ベクレル  2012年5月15日〜29日
 繊維 70ベクレル  2013年2月12日〜26日
 環境省 がれき処理データーサイト


洋野町の八木北漁港の漁網の仮置き場

⑤埋めてしまうと地盤が不安定になること

漁網は1㎥あたり0.4トンと密度がかなり小さいものなので地盤が不安定になります。通常の焼却灰などは1㎥あたり1トンです。箱根町の年間の平均降水量が3538.5ミリ(1981年~2010年の平均)で、横浜市の年間の平均降水量が1688.6ミリ(1981年~2010年の平均)と比べ、約2倍となっており、土砂災害も多い地域であります。




⑥洋野町の震災がれきの処理と復興は進んでいること

洋野町では比較的震災の被害が小さく、震災がれきの処理も進んでいます。処理率は88.9%(岩手県の平均49.3%)
八木北漁港の不燃物仮置き場

    
2012年8月撮影              2013年1月撮影         
復興が進む八木北漁港






洋野町の様子




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